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トス戦術編 その24 [頭ン中]

◆スパイクミスの後、ブロックされた後
100%決まるアタッカーなどいません。ミスした時、相手ブロックにやられた時、そのあと
どう使っていくのがいいのかを考えてみます。

◇ダメなら他の人、か?
ミスしたりブロックされたアタッカーに次の攻撃でもトスを上げるのは、心理的になかなか
難しいものです。「次もダメなんじゃないか?」「連続失点になっちゃったらどうしよう」
といったネガティブな心理状態になりがちだからです。
ただし「ダメなら他の人」を続けているとトス回しがバレバレになってしまいますし、
アタッカーとしてもミスしたりブロックされたからといってその後ずっとトスが回ってこないと
面白くないでしょうし、調子も上がりません。かと言って、実際次も同じ人にトスを上げて
連続失点してしまうリスクも抑えたいです。では、どうすればいいのでしょうか?

◇調子や実力を冷静に見る
要するに、「次もトスを上げても決めてくれそう」ならいいわけです。
次も決めてくれそうかどうかは、まずミスの仕方やブロックのされ方、そのセットの
それまでのスパイクなどを見て調子を判断します。

トスが良くないのを強引に打ちにいってブロック、完全にマークされていてブロック、
といったような失点の原因としてアタッカー以外の要素が大きい場合、または
アタッカーがコースを狙いすぎてアウト、など意図があってのミスはあまり問題ないと
思います。
逆に良くないのはミートしてない、疲れて跳べない、無理を通り越して無謀な狙いを
している、何も考えずブロックにぶち当てる、といったようにアタッカー自身が自分の
スパイクをコントロールできていない、または何も考えず「意図のない強引さ」で
打っているケースです。

また、その人の地力、つまり本来持っている力も考慮する必要があります。地力の
ある人はミスなどがあってもすぐに修正できるので連続して上げても大丈夫でしょう。

◇相手はどう思ってそうか?
アタッカーの調子や地力に加えて、相手がこちらに対して抱いている印象も推測して
トス回しを考えます。
なぜなら極端な話、相手が「次はもうアイツはない」と思って全くマークしていない
ところにトスを上げればほぼ決まるからです(ノーマークになると逆に緊張してミスっちゃう
のは除く)。「次も上げても決めてくれそう」であれば、どんどん相手の裏をかいてトスを
上げていきたいです。

◇攻撃を変える
攻撃の種類やパターンを変えるのも有効です。
例えばBクイックをドシャットされたとしても、Aクイックにはタイミングが合わないかも
しれません。レフトの平行トスを止められても、中に切れ込んでセミを打ったら相手
ブロックがついてこれないかもしれません。
別のトスを打たせることによって、コンビをうまく使うことによって、同じ人に連続して
打たせても決まるケースはいくらでもあります。



次回は、これまでの数回と重複する部分も多いですが「アタッカーの特徴」とトス回しに
ついてまとめてみます(まだ書き始められてない…)。


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コメント 2

Key

この記事、楽しみに待ってました☆当然考えていなければいけないことなのですが、こうして、改めてまとめてくださると、ふむふむと原点に帰る気持ちになりますね!アタッカーの調子、実力(心理状態も含めて)を試合中に冷静に判断するのって、わかっていてもなかなか難しいなぁと思います。まだまだ修行が足りません...笑。
by Key (2007-04-26 01:59) 

nicetoss

もちろん私も、今まで書いてきたことをちゃんとできてるわけじゃないですけどね。
でもこうやってまとめてみると、何が大事で何をすべきか再認識できて自分のレベルアップに役立ってます。
by nicetoss (2007-04-27 00:08) 

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